嬉しいわ、貴方が興奮して下さって(44)

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いつ鳴るか分からない電話のベルに怯えながら、視線を床に落としたまま私は思い切って切り出しました。
今しかないと自分に言い聞かせながら。
『これでいいの?』
そう言ったきり後の言葉が見つかりませんでした。
『興奮してくれた?』
『興奮したよ、綺麗だった』
短い会話が続き再び沈黙が訪れました。
何か言わなければ・・・必死に言葉を探したのですが見つかりません。

『・・・・・嬉しい・・・』
私がやっと声にしたのはその一言でした。
『・・・・嬉しいわ、貴方が興奮して下さって。それが、貴方の望みだったのですものね』
私は電話をじっと見つめました。今にもベルが鳴り出しそうな気がしました。
切羽詰った私は勇気を出して言いました。
『私がどんな姿になっても、私を嫌いになったりしない?私が貴方の前で、貴方に見せたこともない様な
恥ずかしい姿になっても今まで通り私を愛してくれる?』
夫は私の眼を真っ直ぐに見て言いました。
『勿論だよ』
『私が感じても?知らない男性にしがみついて、逝っても?』
せきを切った様に、私は、言葉を続けました。
夫はくすっと小さく笑って言いました。
『オレが菜緒子を嫌いになったりする訳無いだろう』

夫のいつもの笑顔を見て、私の心の中で、急に何かが溶けた様な気がしました。
そして、今日朝からずっと私の中で渦巻いたものが、すうっと解けて、安堵と安らぎが広がり始めるのを感じていました。
『ごめんなさい。止めましょう』
そう言った後、私の顔にも笑みが広がっていることに自分で気付きました。
『そうよね。私馬鹿ね。だから私こうしているのですものね。私は貴方に愛されているから、ここに居るのですものね』
そう口に出したら、今度は止め処も無く涙が溢れ出て来ました。そして私は夫の肩に顔を埋めました。

『ごめんなさい』
『愛してる』

そう短く言葉を交わした時、電話のベルが鳴りました。

菜緒子

3 Comments

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T

絶妙です。

絶妙なところで次の記事に移りますね。
毎晩楽しみでなりません。

かわいい奥様です。私が蹂躙出来ないのが残念ですね。

Taku

No title

自分も菜緒子さんのオナニー姿で興奮して
硬くなった息子を握りしめてます。

奥田敏彦

Re: No title

Taku様

お返事大変遅くなり申し訳ありません。
いつも閲覧有難うございます。
どうぞお楽しみくださいね。

  • 2020/03/17 (Tue) 17:16
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奥田敏彦