切ない被虐感にいつも花弁を潤ませて いたのです (20)

kyotomtsuma00202_p1002552.jpg 私には、もうひとつしなければならない事がありました。
 それは、お相手の男性にメールを送ることです。
 ずっと後になって知ったことですが、これはビデオレターの
 お話を受けて夫から提案したことだそうです。

 メールには性のお相手をさせて頂くご挨拶の他に、夫からの
 愛され方、私の性癖、好きな体位、性感帯、そして、受け入れ
 ることの出来る性的行為を具体的に書くように言われました。





私は何日も悩みました。どのように書いたらいいのか分からなくて。
ひとりの時間を見つけては、女性にとって余りにも恥ずかしい告白を、こっそりと何度も書き直しました。
私の性癖は・・・です、私の好きな体位は・・・です、私の性感帯は・・・ですと。
そして、そんな恥ずかしい言葉を連ねた携帯をそっとバッグに忍ばせて生活している内に、自分が会ったこともない見えない男性に遠くから支配されているような気持ちになって、その切ない被虐感に、時折、花弁を潤ませていたのです。

菜緒子

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