私、・・・溢れるほど、濡 らしていました (18)

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そして私は、カメラの電子音だけが微かに聞こえる静まり返った居間の窓辺に立って、一枚一枚服を脱いで行きました。
カメラのレンズの暗闇の奥に、まだ会ったこともない男性が、欲望に息を弾ませながら、
じっと私を見つめているような気がしました。
恥ずかしくて、恥ずかしくて、恥ずかしくて、ついついカメラから体をそらせてしまって、何度も夫に注意されました。
服は何とか脱ぐことが出来たのですが、なかなかブラジャーを外す勇気が出なくて・・・やっとの思いで外した時は、
けして寒い筈など無いのに、全身の肌が鳥肌立っていました。
そして、やがて、最後のものも・・・震える指先でショーツを下ろした時、堪えていた涙が一気に頬へ零れ落ちました。

『興奮しているんだろう?脚を開いてごらん』と夫に言われました。
私は、手の甲で涙を拭いながら必死で首を横に振りました。
そんなこと、絶対に出来ません。
脚を開くことは勿論恥ずかしいけれど、それよりも、私の心の中を見透かされることの方が、もっともっと恥ずかしいから。

私、・・・溢れるほど、濡らしていました。

菜緒子

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